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WordPress小技集

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WordPress多言語サイトの作り方(プラグイン比較・注意点)

インバウンド需要への対応や、海外展開・海外からの求人応募・取引先とのやり取りなど、企業サイトを多言語化するニーズは年々増えています。WordPressで多言語サイトを構築する方法はいくつかありますが、選び方を誤ると、後から「思っていた運用ができない」「翻訳の管理が煩雑になる」といった問題が起こりやすい分野でもあります。

この記事では、WordPressで多言語サイトを作る際の主な方法と、代表的なプラグインの特徴、導入前に押さえておきたい注意点を解説します。

WordPressを多言語化する主な方法

WordPressサイトを多言語対応させる方法は、大きく分けて次の3つのアプローチがあります。

1. 多言語対応プラグインを使う

WordPress本体はそのままに、多言語化専用のプラグインを追加することで、1つの管理画面から複数言語のコンテンツを管理する方法です。最も広く採用されているアプローチです。

2. 自動翻訳サービスと連携する

管理画面上で入力した文章を、外部の自動翻訳サービス(機械翻訳)と連携させ、リアルタイムに翻訳表示する方法です。手軽に多言語化できる一方、翻訳の精度は自動翻訳の品質に依存します。

3. 言語ごとにサイトを分けて構築する

日本語サイトと英語サイトを、それぞれ独立したWordPressサイトとして構築し、両者をリンクでつなぐ方法です。管理の手間は増えますが、言語ごとにデザインや構成を柔軟に変えられる自由度があります。

多くの企業サイトでは、まず1のプラグインを使う方法が選ばれることが多いため、以降はこの方法を中心に解説します。

代表的な多言語化プラグインの特徴

プラグイン傾向・特徴
WPML多機能で高機能な有料プラグイン。翻訳会社への発注機能や、プラグイン・テーマの翻訳対応など、大規模サイト向けの機能が充実
Polylang無料でも多くの基本機能が使える定番プラグイン。シンプルな構成で、必要に応じて有料の拡張機能を追加できる
TranslatePress実際の画面を見ながら翻訳作業ができるビジュアル編集が特徴。自動翻訳サービスとの連携機能も持つ

手動でしっかり翻訳文を管理したい場合はWPMLやPolylang、まず簡易的に多言語化したい場合はTranslatePressのようなビジュアル編集型、という傾向で捉えると選びやすくなります。なお、機能や料金体系は更新されることがあるため、導入前には必ず公式サイトで最新情報をご確認ください。

プラグイン選びで確認すべきポイント

1. 翻訳の管理方法

投稿・固定ページだけでなく、メニューやウィジェット、テーマ内の文言(「もっと見る」などの定型文)まで、どこまで翻訳対象にできるかはプラグインによって差があります。サイト内に翻訳し忘れの箇所が残らないよう、対応範囲を確認しておきましょう。

2. URL構造の柔軟性

多言語サイトのURLには、主に次のようなパターンがあります。

  • サブディレクトリ型:example.com/en/
  • サブドメイン型:en.example.com
  • 別ドメイン型:example.co.jp と example.com のように分ける

どの構造にするかは、SEOや運用のしやすさに影響するため、検討しているプラグインがどのURL構造に対応しているかを事前に確認しておく必要があります。

3. 対応言語数

将来的に3言語目・4言語目を追加する可能性がある場合、対応できる言語数に制限がないかも確認しておきましょう。

4. 既存サイトへの後付け対応

すでに日本語サイトとして運用しているサイトに、後から多言語化プラグインを追加する場合、既存のコンテンツがスムーズに移行できるかどうかも重要な確認ポイントです。プラグインによっては、既存記事の扱いに関して追加の設定作業が必要になる場合があります。

多言語サイトを構築する際の注意点

機械翻訳をそのまま使う場合はリスクも理解しておく

自動翻訳サービスは手軽ですが、専門用語や業界特有の言い回しが不自然な訳になってしまうことがあります。特に、サービス内容や契約条件など、正確さが求められる文章については、機械翻訳のみに頼らず、人の目でのチェックや、専門の翻訳者による確認を挟むことをおすすめします。

hreflangタグの設定を忘れない

多言語サイトでは、「このページの日本語版はこちら」「英語版はこちら」といった対応関係を検索エンジンに伝えるための hreflang というタグの設定が重要になります。この設定が正しく行われていないと、検索エンジンが言語ごとのページを適切に認識できず、意図しない言語のページが検索結果に表示されてしまうことがあります。多くの多言語化プラグインは、この設定を自動的に行ってくれる機能を備えています。

言語ごとにメニュー・ウィジェットの表示を確認する

翻訳がうまく反映されていても、ナビゲーションメニューやサイドバーのウィジェットが日本語のまま表示されてしまうケースは意外とよくあるトラブルです。公開前に、各言語のページを一通り確認し、表示崩れや翻訳漏れがないかをチェックしましょう。

画像内の文字にも注意する

バナー画像やロゴなどに日本語の文字が埋め込まれている場合、プラグインによる自動翻訳の対象にはなりません。多言語版では、必要に応じて言語ごとに異なる画像を用意する必要があります。

運用体制を事前に決めておく

多言語サイトは、新しい記事を公開するたびに、各言語への翻訳作業も発生します。日本語版だけ更新されて、他言語版が古い情報のまま放置されるという状態は避けたいトラブルの一つです。誰が、どのタイミングで、どの言語まで翻訳するのかという運用ルールを、構築段階であらかじめ決めておくことをおすすめします。

まとめ

WordPressで多言語サイトを構築する際は、プラグインの機能面だけでなく、URL構造・翻訳の運用体制・SEOへの配慮まで含めて検討することが重要です。

  • 多言語化の方法は「プラグイン」「自動翻訳連携」「サイトを分ける」の3パターンがある
  • プラグインは、翻訳範囲・URL構造・対応言語数などで選ぶ
  • hreflangタグの設定、画像内文字、メニュー表示の確認漏れに注意する
  • 公開後の翻訳更新の運用体制も、構築時に決めておく

多言語化は「作って終わり」ではなく、継続的な運用が発生する取り組みです。将来的な更新のしやすさも見据えたうえで、自社に合った方法を選ぶことをおすすめします。

「多言語サイトの構築を相談したい」「既存サイトを多言語対応させたい」という場合は、お気軽にお問い合わせください。

2026.09.18