同期パターンで更新作業を効率化する方法
ブログやお知らせを頻繁に更新していると、「毎回同じ内容を入力している」という場面に心当たりはないでしょうか。例えば、記事末尾の「お問い合わせはこちら」という案内文や、キャンペーンの注意書き、SNSへのリンク一覧など、複数の記事で繰り返し使うパーツは意外と多いものです。
このような「使い回したいコンテンツ」を効率的に管理できるのが、ブロックエディタ(Gutenberg)の同期パターンという機能です。以前は「再利用ブロック」という名称でしたが、WordPress 6.3以降は「同期パターン」に統合されています(できることは基本的に同じです)。この記事では、同期パターンの基本的な使い方と、更新作業を効率化するための活用方法を紹介します。
同期パターンとは
同期パターンとは、一度作成したブロック(文章・画像・ボタンなどの組み合わせ)を「部品」として保存しておき、他の投稿や固定ページでいつでも呼び出して使い回せる機能です。
例えば、次のようなコンテンツは同期パターンとして登録しておくのに向いています。
- 記事末尾の「お問い合わせ・お申し込み」の案内文
- キャンペーンやセール時の共通バナー・注意書き
- SNSアカウントへのリンク一覧
- 会社概要や監修者情報など、複数ページで共通して表示する定型文
同期パターンを使う最大のメリット
同期パターンの大きな特徴は、一度登録したパターンを1か所修正するだけで、そのパターンを使っているすべてのページに変更が反映されるという点です。
例えば、複数の記事末尾に「お問い合わせ案内」を同期パターンとして設置していたとします。電話番号や営業時間が変更になった場合、通常であれば該当するすべての記事を一つずつ開いて修正する必要がありますが、同期パターンであれば、そのパターン自体を1回編集するだけで、使用しているすべてのページに変更が反映されます。
これにより、次のようなメリットが生まれます。
- 修正漏れを防げる:記事ごとに直す必要がないため、「この記事だけ古い情報のままだった」という事故を防げます。
- 更新作業の時間を大幅に削減できる:何十記事にも同じ案内文を設置していても、修正は1回で済みます。
- 表記の統一が保たれる:担当者によって文言や表現がバラつくことを防げます。
同期パターンの作り方
手順1:通常通りブロックを作成する
まず、投稿の編集画面で、同期パターンにしたい内容(文章・画像・ボタンなど)を通常通り作成します。複数のブロックをまとめてグループ化することも可能です。
手順2:ブロックを選択して「パターンを作成」
作成したブロックを選択すると、ブロック上部にツールバー(オプションアイコン)が表示されます。ここから「パターンを作成」(環境によっては「グループ化してパターンを作成」)を選択します。
手順3:分かりやすい名前をつけて、「同期」を選択して保存
保存する際に、名前の入力欄と合わせて「同期」の切り替えが表示されます。これをオンにした状態で保存することで、同期パターンとして登録されます(オフにすると、後述する「同期しないパターン」として登録されます)。
名前は、後から見て内容が分かるようなものにしておきましょう。
- 良い例:「記事末尾:お問い合わせ案内」「共通:SNSリンク一覧」
- 分かりにくい例:「パターン1」「テスト」
複数のパターンを管理するようになると、名前が分かりやすいかどうかで運用のしやすさが大きく変わってきます。
手順4:他の投稿・固定ページで呼び出す
別の投稿や固定ページを編集する際、ブロックの追加画面で「パターン」のタブを開くと、これまでに登録したパターンの一覧(「同期」カテゴリなど)が表示されます。使いたいパターンを選択するだけで、内容がそのまま挿入されます。
「同期パターン」と「同期しないパターン」の違い
パターン機能には、目的の異なる2つの種類があります。この違いを理解して使い分けることが重要です。
| 種類 | 特徴 | 向いている用途 |
|---|---|---|
| 同期パターン | 1か所を編集すると、使用箇所すべてに反映される(旧:再利用ブロック) | お問い合わせ案内、共通の注意書きなど、常に同じ内容を保ちたいもの |
| 同期しないパターン | 挿入した時点の内容が個別に複製される(後から元を編集しても他には反映されない) | よく使う「型」を雛形として使い回したいが、記事ごとに内容を変えたいもの |
例えば、「毎回同じ文言を表示したいお知らせ」には同期パターンを、「レイアウトの型だけ使い回して中身は記事ごとに変えたいもの」には同期しないパターンを使う、というイメージです。
同期パターンを管理する
登録したパターンが増えてくると、一覧から管理したくなる場面が出てきます。ブロックの追加画面から「すべてのパターンを表示」(環境によっては管理画面の「外観」→「パターン」)を選択すると、一覧表示・名前の変更・削除などがまとめて行える管理画面に移動できます。
不要になったパターンは、ここから削除しておくと管理がすっきりします。ただし、既に使用中のパターンを削除すると、挿入されていた箇所の内容も失われるため、削除する前にどのページで使われているか確認しておくと安心です。
運用時に気をつけたいポイント
- 同期パターンは「全ページ共通にしたい内容」だけに使う:記事ごとに変えたい可能性がある内容を同期パターンで使ってしまうと、後から個別に直せず混乱の原因になります。
- パターン名の命名ルールを決めておく:複数人で更新する場合、「共通:」「記事末尾:」のように接頭辞のルールを決めておくと、一覧から探しやすくなります。
- 重要な変更をする前は、変更前の内容をメモしておく:同期パターンは影響範囲が広いため、修正前の状態を控えておくと、万が一の際に元に戻しやすくなります。
- 利用中のテーマ・WordPressバージョンによって表示名や操作画面が異なる場合がある:「再利用ブロック」の名称のまま表示される環境や、メニューの位置が異なる環境もあるため、実際の管理画面の表示に合わせて読み替えてください。
まとめ
同期パターンは、更新頻度の高いサイトほど効果を発揮する機能です。
- 繰り返し使う文章・パーツは同期パターンとして登録する
- 修正が1回で済むため、更新漏れを防ぎ、作業時間も削減できる
- 「同期パターン」「同期しないパターン」を目的に応じて使い分ける
日々の更新作業の中で「これ、他のページにも同じものを貼っているな」と感じるコンテンツがあれば、ぜひ同期パターン化を検討してみてください。
「サイト全体の更新作業を効率化したい」「パターンの設計から相談したい」という場合は、お気軽にお問い合わせください。